刑法２４６条

ボーナスが出たが、今まで恐ろしくて賞与明細を見ることができなかった。

１，８００円とかだったらどうしよう。

と、思ったからだ。
↑　いやマジでシャレにならんぐらい、現実味を帯びている。

今季最大の勇気をふりしぼって、おそるおそる開けてみたら、ちゃんと６桁だった。かろうじて。

よ・・・よかった・・・

しかし、一方で、不可解でもある。
儲かっていないことで有名なわが社の、どこからこんな金が出てくるのだろう。錬金術。

さてまあ、このように、とてもとても貧乏なのであるが、それでも、昼飯を買うぐらいの金はある。
ウロチョロしていたら、ミニサイズのハンバーガーを売っているのを見つけた。
従業員価格で１個５０円、安いー！かわいいー！珍しいー！
即決でハンバーガーとチーズバーガーを購入。
おやつも欲しいので、一口サイズのチーズケーキ２００円を一緒に買った。

わくわくしながら、コーヒーを入れて、ハンバーガーの包みを破いてかぶりついた。

・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ハンバーグだと思っていたものは

チョコレートだった。

ケチャップのように見えていたが、それは、実は

ラズベリージャムだった。

ピクルスと見せかけて

キーウィだった。

それらを包む、パン様の物の正体は

ドラ焼きの皮だった。

チーズバーガーのチーズは

チーズはチーズでも

チーズクリームだった。

デザートは菓子

メシも菓子。

だ・・・だまされた・・・・・・・

そういえば、以前、鍋焼きうどんにしか見えないプリン、というものも売っていたことを思い出した。

さて

今日の昼飯、どうしよう。

ハンバーガーっぽい菓子とチーズバーガーっぽい菓子を食べながら、ぼんやりと考えた。
・・・って、結局それ、全部食ったのかよ！

もちろんそれだけでは（飯としては）物足りないので、うどんを買い足して食った。
何だか、すごく変な感じに、腹いっぱいになった。

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前を向いて歩こう

勤務先に保険のおばちゃんが二人、出入りしている。
最近、年金保険の加入を勧められる。

「亀吉さんに合わせた年金保険のプランを持ってきました！」
「あー・・・ホニャララ保険のスチャラカさんも、似たよーなの持ってきてましたね・・・」
「そうなんだー。で、どうでした？」
「見てないです」

「やった！チャンス！」

と、喜んで自分の持ってきたプランを見せつつ語る、ぱふぱふ保険のホイミさん。
しかし、

ライバル会社のプランが見られていないということは、
自分ちのプランだって見てもらえないだろう

ということには、思い及ばないのだろうか。

骨の髄までプラス思考。

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○面○臂

随分前の話だが、市バスの中で、突然、

「あかはだかはだか！？」

という、突拍子もない声が聞こえてきたことがある。

振り返ると、二十歳前後と思われる男女の三人組で、「あかはだかはだか」は、そのうちの男子の一人が発した言葉だった。

「それ、せきららやで！」
と、もう一人の男子が言うと、残りの女子が
「そんなん分からへんわ～日常生活で使わへんやん、せきららなんて～」
と、応えた。
「あかはだかはだか、て読む方が難しいで！知らんかっても」
と、最初の男子。
確かに。

赤裸々【sekirara】

リピートアフタミー

SE・KI・RA・RA

そして、これは最近の話。

「人の噂も四十九日、て言うからね～」

噂と法事が混じっている。
そして、なにげに噂の破壊力が減少している。

しかし、誰でも、言葉を勘違いしたり度忘れしたり、ということはよくある。
私も、あまり他人のことを言えた義理ではない。
現に、このブログにも誤字脱字言い間違いは多々ある。
気づいても、アップしてから時間のたっているものだと、直さない。
面倒くさいし、間違いもメモリアルのうちかと思うからである。
出版化が決まれば必死で直すだろうが。
要するに、直さないということである（笑）。

先日、本を読んでいると、三面六臂の神様だか悪魔だかが出てきた。

三面六臂。

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「お母さーん、バリバリ活躍することを、何面何臂っていうんやったっけ？
六面八臂？」
「七面八臂とちゃう？」

両方とも辞書に載っていなかった（親子そろって、どっちもどっちである）。
数の組み合わせは９×９＝８１通り。

一面二臂とか（それ、普通の人である）
七面五臂など（語呂が悪すぎる）

ありえないものを除いて総当り。

正解が判明したときは、便秘が治ったときのような、すっきりと爽やかな気分になった。

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ムムッと一発

いい国つくろう

とか

鳴くよウグイス

とか、

歴史の勉強には、ゴロ合わせは不可欠である。

高校時代の私も、ゴロ合わせを利用して、膨大な年号を暗記していた。
試験期間中ともなれば、

熱心に年号のゴロ合わせを考えた

ものだ。
（↑　何かが違う）

仲の良いクラスメートと、自作のゴロ合わせを発表しあったりもした。
それらの多くは、というか、ぶっちゃけほとんど全ては記憶の彼方なのだが、ただ一つだけ、私の脳みそにこびりついて離れない傑作ゴロ合わせがある。

それが

ムムッと一発ムアーウィア

である。

仲良しのクラスメート、もっと言えば、バンド「アグリカルチャー・クラブ」の
フォックス奏者に恋した少女の作なのだが、

けだし、世紀の傑作である。

これによって、私は、西暦６６１年にムアーウィアがウマイヤ朝を創始した
という事実を、生涯忘れることがないであろう。

その知識が、人生において私を助けることもないだろうが。

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早く人間になりたい。

昔、生物部に、憧れの先輩がいた。

メダカやゲンゴロウなどの田舎の生き物が好きで、当時の英国の
人気バンドを意識して結成したバンドの名前は、

アグリカルチャー・クラブ

であった。

アグリカルチャー・クラブで楽器を演奏する先輩の姿は、恋する少女の
目に、凛々しく映った。

「先輩、ちょ～カッコイイ～。バンドでフォックス吹いてるんだ☆」
と、友達に自慢して、

「おまえの先輩はキツネを吹くのか！」

と、思いっきり突っ込まれもした。

そんなある日、ついに意を決して、サックス吹きのその先輩に告白し、

そして、玉砕した

・・・のは、

私ではない。

そんな可愛げが私にあったら、今頃まともな人間である。
早く人間になりてぇ～。

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