田中と田中と田中

今日の実話。

会社の事務所に内線電話がかかってきた。

人事の田中さんが電話を取った。
用件を聞いて、会計の田中さんに電話を回した。

「田中さん、庶務の田中課長から電話です」

横で聞いていて、噴いた。

事務所の人間、たかだか２０人かそこら、
何でその中に、田中が３人もいるんだよ。

『ゲド戦記』のように、本名を知られたら人生の終わり、とまでは
名前にアイデンティティを持つ必要はないと思うが（笑）。

…名前といえば、ある人、または物の名前が、とっさに出てこない、
ということは、よくあると思う。

ある時、私は、アレが思い出せなくなった。

「あれぇ？　佐藤浩市のお父さんって、何て名前やったっけ？」

一緒にいた同級生が、勝ち誇ってニヤリと笑った。
「ヒント。俳優。国際派。頭文字はみ」

「み…み…みふねとしろう！！」

「惜しい！」

答えは三国連太郎でした。

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