似非

思うに

ジャニーズとジャニーズ系の間には

暗くて深い河がある。

閑話休題。

もう、声を大にして

サル

と、呼んでいただかなければなるまい。

まだ遊んでいる。『金色のコルダ２』で。
１００万回は土浦と踊り狂って、土浦エンディング。
気がついたら、会社で土浦のテーマソングを口ずさんでいて、あぶない。

すでに何記念だか分からないが、えーと、そうだ、土浦テーマソングの歌詞暗記記念に、『金色のコルダ２』のイベントを下敷きにしたミニ小説を土浦主人公で！

『タイムカプセル』

登場人物・・・日野香穂子（ヒロイン）　土浦梁太郎（ピアノ弾き）　火原和樹（トランペット吹き。ジャニーズ系）　柚木梓馬（フルート吹き）

「確か、この辺ですよ」
と、土浦が地面を指さした。土浦が小学校時代に埋めた、タイムカプセルの話である。

成り行きで放課後に掘り起こしに来ることになった、香穂子たち四人だが、一番はしゃいでいたのは、年上であるにもかかわらず精神年齢は一番低いと思われる

火原

だった。嬉々として土を掘るその姿は、さながら

原始人

であったが、先輩思いの香穂子は、親切心から、そのことを黙っておいてあげた。

「あっ何か出てきた！これかなあ？」

火原が持ってきたプラスチックの入れ物を見て、土浦はうなずいた。
「ああ、そうです、思い出しましたよ。確か、『将来の夢』って題で、皆で作文を書いたんでした」

「へえ～そうなの。楽しみだなあ！ねえ、土浦って、小学校の頃、どんな子供だったの？」

まるで小学生のように無邪気にたずねた火原の問いに、土浦は言葉に詰まりながら答えた。

「どんなって・・・普通ですよ、普通」

それでも、上下関係を重んじる体育会系の土浦である。火原のために昔のことを丹念に思い出しながら、続けた。

「確かに、背が高くて頭が良くて格好よくて女子にもてて、ピアノは天才的でスポーツ万能でしたけどね、
それ以外はごく普通の子供でした。火原先輩の喜ぶようなことが言えなくて、すみませんが」

確かに火原は面白くなかった。

二重人格の柚木と、小学生並みの知能の火原、何だか知らないが心に深い闇を抱えている土浦。

このメンバーで次のコンサートに臨むかと思うと、香穂子は暗澹とした気持ちに襲われるのだった。

【完】

これは、前に書いたヤツに比べると、オリジナルにかなり近い。

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