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昨夜、恐ろしいことが起こった。
風呂に入ったときのことである。
フンフンフーン……ゲッ
視界を横切ったアレ。
クロとかチャバネとかの種類がある、アレ。
黒くなかったから、チャバネの方かも知れない。
アレは、浴槽の下に滑り込み、一瞬で姿を消した。
えぇーー!?
もう、風呂に入る気満々の私は、丸腰もいいところである。
さすがの私も…素手でアレに立ち向かうのは…ちょっと……
かといって、今からもういっぺん服着て武器を取りに行くのも…ちょっと…
………………
……まっ……
いっかー。
と、いう、英断の下、アレの姿が見えないのをいいことに、
私は入浴を続行した。
フンフンフーン
という鼻歌も、幾分、アレの影におびえがちながら、湯につかる。
フンフンフーン
ザワッ
ザワザワザワッ
………………ッ!!!!!
うげぇぇぇーーーー!!!!!!!!
バシコーン!!!
私は肩からそれを払いのけた。それは……アレ。
私の腕から鎖骨あたりを横断した、アレ。
払いのけられて、湯の中をワサワサ泳ぐアレ。
すぐさま洗面器でそれを湯ごとすくいあげて、さらにその上から
湯責めの刑に処した。
すぐに始末したかったのはやまやまである、やまやまであったが、
いかんせん、丸腰だったので、
………………
……まっ……
いっかー
と、いう第二の英断の下、洗面器の湯の中でアレを泳がせたまま
入浴続行し、風呂から上がって着替えた後で、トイレに流した。
すげーイヤな出来事だった。
だが、思ったのは、
私はもちろん、アレが嫌いである、大嫌いといってもいい、
しかし、まだ、冷静な方だよね。
他にもっと嫌いなものあるもんね。
と、いうことである。
そりゃもう、アレが踏みつけていった箇所は、赤くなるほど
ごしごし洗ったし、アレを泳がせた洗面器は二度と使う気がしないが。
そして、ごしごし洗った後も、鎖骨から肩の辺り、まだ何か
わさわさしているような気がしてならなかったが。