馬鹿という名の病

安月給のくせに、給料日直後はいつも強気である。
すでにICBのカットソーと２２オクトーブルのジャケット、
それに、アユーラのミストとマニキュアを買ってしまった。

マラソン大会では、トップでスタートしてビリでゴールするタイプ。
ペース配分などという言葉は、私の辞書にはない。

残りの２５日をどうやって暮らしていくのか、という話だ。


で、最後のアユーラの買い物であるが、

お勘定のとき、店員のお姉さんが
「いつもありがとうございます」
と、言ってくれた。

アユーラで買い物をするのは、これでまだ２度目である。

１度の買い物で、客の顔も覚えるのか…
さすがだな…

さすが私の見込んだ男だけのことはある。

って、女だよ。

と、いつものように自分でボケて自分でツッコんだ後、

しばらくしてから気がついた。

アユーラのド派手な真っ黄の紙袋を、
サブバッグとしてぶら下げて買い物していた自分に。

真っ黄を一発変換したら、「末期」と出てきた。

確かに末期だ。

私の脳みそが。

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