死を超える

３０人超死亡

数年前の、大惨事を伝える新聞の一面のタイトルである。

私は、第一印象で、愚かにも
３０人が超死んだのだと思った。

本当は、３０人を超える人々が亡くなったという意味である。

当たり前である。

超死んだって何さ。

句読点は大事だ、という話である。

だが、今日の私は、正真正銘、超死んだ。

中元商戦と並行して、夏のバーゲンセールが始まったからである。

ひっきりなしに鳴り続ける電話の応対と、
バーゲン会場のレジ打ちに追われて、
本来の業務をする時間など、ほとんどなかった。
泣きながら、今日も残業した。

なぜなら、私が本来の業務をしないでいると、

お給料をもらえなかったり

折角のおめでたなのに、お手当てがもらえなかったり

失業保険がもらえなかったり

する人が出てくるからだ。

いやーん、そんなの。
超死ぬー。

と、思う人が、必ず出てくる

ということだ。

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