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テレビゲームやインターネットを介して、様々なマニアックかつディープな
知識を得たのであるが、その中の一つとして、「二次創作」がある。
確かに、ゲームやマンガや小説など、見ていると想像力がふくらむ。
それを元にまた、自分でも何らかの創作をしてみたい、という気持ちも
理解できる。
私も、一ネタ浮かんだので、書いてみようと思う。
あるフィクションを基にした、二次短編小説である。
読む勇気がおありの方はどうぞ。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
年の頃は30ばかり、彼女は和服の似合う、楚々とした女性だった。
早くに夫を亡くして、名もない野の花のようにひっそりと市井に暮らす
その健気な姿に、私はいつしか惹かれていった。
ある日、私はついに決心し、彼女に申し込んだ。
「亡くなったご主人の影に縛られるのは、そろそろ終わりにしませんか。
あなたもご自分の幸せを追い求めるべきです。
奥さん、いや佐和子さん、私は前からあなたのことが・・・!!」
彼女は驚きに目を瞠った後、悲しげに微笑み、やんわりとかぶりを
振った。
「お気持ちは嬉しいですけど、できませんわ、諸星さん。
あなたはウルトラ警備隊の方。主人を失ったときのことを思うと、
わたくし、まだつらいんです・・・」
「確かに、ウルトラ警備隊は危険な仕事だ、しかし、私は決してあなたを
悲しませるようなことにはなりません。どのような任務のときも、あなたを
思い、必ず生きて戻ってきます!」
私の情熱を前にして、彼女はそっと溜息を吐き、遠い目で窓の外を
眺めながら、やがて言った。
「そう・・・あなたには主人のことを話すべきかもしれませんね・・・
主人は、宇宙怪獣グモグモンガが地球を襲ったときに
亡くなりました。
グモグモンガと戦ったウルトラセブンに踏まれて」
私は愕然とした。
ウルトラセブンとは他ならぬこの私、まさか、よりによって私が
彼女の愛する夫を踏んでいたとは・・・!!
【つづく】
諸星と佐和子の恋の行方や如何。
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