誤報

小学校低学年のとき、仲良しのさっちゃんのことを、同時にライバル視していた。
そんなお子様にとって、身体計測の日は、絶好の競争のチャンスだ。
何しろ、比べる数字がいっぱいある。

しかし

身長
体重
胸囲

すべて、微妙な差で負けてしまうのである。

そんな中

一つだけ

座高

勝ったー！！！

と、勝ち鬨をあげた私だったが、

今なら

あげられない。

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はんなりギャル曽根物語

昔々

あるところに

料理屋で働く女がいた。

大都市のターミナルに程近い立地もあって、昼にはサラリーマンや学生の姿で賑わっていた。

その中で一人

気になる客がいた。

その者が去った後には、ぺんぺん草すら生き残れなかった。

魚を出せば、その平らげた後の皿は猫もまたぐ。

毎度毎度
ご飯粒ひとつ
漬け物ひとつ残さず
まるで舐め取ったかのようにぺろりと

そのような客は、見たことがなかった。

サラリーマンにも愛用されるその店は、味もさることながら、量も結構なもの、
残さずきれいに食べられる者は、男にもそう多くはいない。
しかも毎度毎度。

誰だ・・・・・・
どこの猛者だ・・・・・・！！！

気になるあまり、
女は、追跡調査を始めた。

どうやら、その猛者は、いつも五、六人でやって来る学生らしき集団の中にいるらしい。

その中のどいつだ・・・！！

ついに明らかになる全貌・・・！

女は驚愕した。

猛者の正体、それは、

小さくて細っそい女子学生にすぎなかった。

その女子学生

後の亀吉姐さんである。

Fin

昨日、食べ物ネタが出たので、思い出したエピソードである。

「いつもいつもきれいに食べてくれてありがとう」

と、店のおばちゃんに言われたときはびっくりした、それほど目立っていたのだろう。

とにかく、「食べ物を残す」という文字は私の辞書にはないので、
特に、当時は胃袋が四次元ポケットだったし。

ただ、おばちゃんにお礼を言われたのは、よく食べるというだけでなく、その食べた後が美しかったというのもあるのだろう、

それを考えると、
あまり人に誇れる長所を持ち合わせないのだが、
これは誇れるなあ
ちょっぴり
と、思う次第である。

ただ、

今でも食いしん坊万歳であることに変わりはないが、かなりパワーダウンしたことは否めない。

寂しいー。

と、思ったが、よく考えたら、

「いい食べっぷり、男だったら惚れるー」

と、言われたのは、割と最近だ。

昔の私はどんだけだ。

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超フライング

今日のおかずは、青椒肉絲。

ピーマン美味いな。
特に、赤いのが、甘くて美味い。
でも、今日のおかずには入っていなかった。
なぜなら、赤ピーマン、１個１９５円だったからだ。

ひゃっ・・・

ひゃくきゅうじゅうごえん。

１袋でなくて、１個。

それ

ピーマンじゃなくて

ピーマンの形のりんごじゃなかったのか。

「だから、代わりににんじん買ってきたー」

と、母。
色しか合ってない。けっこ適当。
でも、気合を入れてー。

これは

にんじんの形をした

ピーマンだー。

なんちってー。

にんじんも好き。

というか

たいていの食べ物は好きだ。
口癖は、「お母さん、今日のごはんのおかず何ー？」
とにかく、晩御飯が楽しみでたまらないので、毎日聞いている。たまには聞かずに１日過ごそう、と、決意してみるのだが、間が持たねぇー。はんぱねぇー。それどころか、

たまに我慢しきれなくて、晩御飯食べ終わった後に、

「明日の晩御飯のおかず何ー？」

って聞いてる。
フライングにもほどがある。

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目には目を、ベンツにはベンツを。

火曜はテニスの日（仕事で飛ぶことも多いが）。
で、今日。
この冬一番の寒いテニスの日だった。
寒いので、ジャージのパンツの下に、レギンス履いてた。
もはや使い方が、レギンスというよりももひきであるのは、私だけの秘密だ。

年末年始を挟んで、皆忙しいので、会うのが久しぶりの人が結構いる。
私の知らない間に、皆、いろいろな経験してる。
そういう私も、車をぶつけている。

その中の一人、ササキさん（仮名）も、しばらく見ないうちに、追突されて代車に乗っていた。
代車が、

黒のベンツ。

「道走ってたら、なにげに車間距離あくのー」

っつって、車間距離あいてるというか、あけられてる。

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年明けて、君と僕は世界が広いことを知る。

あけましておめでとうございます。

当ブログも３年目に突入、
ここまで続けてこられたのも、読んでくださる方がいらっしゃるからです。
心から感謝の念をお伝えしたいと思います。
併せて、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

さて

正月といえば、わが家では箱根駅伝観戦が欠かせない。
正直、私自身は、駅伝とかマラソンとか、見るのもやるのも苦手な方なのだが、
うちの母が好きで好きで好きで好きで、ほとんどマニアの域に達している、
そのため、この時期のテレビは、強制的に錚々たる長距離ランナーで埋め尽くされることになるわけだ。

今年の箱根駅伝はというと、何といっても東洋大の完全V、１年生の新・山の神たる柏原選手と早大のオリンピックランナー竹沢選手の激走であろう。
しかし、つくづく苛酷な競技であると思う。ゴールする選手の顔が、ことごとく皆、只事ではない。あれは確実に、寿命が２、３年縮まっている顔だ。
そのせいだろうか。大学生とは思えないほど大人びた人が多いように思う。先述の竹沢選手など、どう見ても、三十路超えた人間の顔つきである。ここ１０年ぐらい時が止まっている私とは、えらい違いだ。
旧年内にいろいろと年末の目標を立てたものの、結局、一つしか実現できなかったし。
すなわち、

部屋の掃除。

しかし、それも、邪魔なものは隅に追いやるか、押入れに放り込んでとにかく見えないようにする、という、非常に基本に忠実なズルでしかないので、根本的な解決にはなっていない。ヘタにつつくと、きっと土砂崩れを起こして、大変なことになる。

それでも、ともあれ、部屋は何だか広々となった。
新年明けて、朝起こしに来た母は、眠りこける私の姿がやけに小さく見えたそうだ。
今までは、空いたスペース一杯に寝ていたからね。

というわけで、新年早々、世界の広さを垣間見た２００９年であると言える。

言えねーよ。

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