最難関Ｃを見抜く眼鏡

強度の近視で、２週間使い捨てのコンタクトレンズを使用しているのであるが、先日、最後の１枚を使いきった、そこで、近所の眼科に足を運んだ。

お決まりの視力検査で、右とか上とか答えるわけである。正解するごとに、だんだん下の難度の高いＣを見させられる。

くもんのごとく。

「右です」
「下」
「左かな？」
「左・・・・・・っぽいです」

と、いうように、次第に自信がなくなっていく。

最終的には、

「点ですね」

と、答えるより他なかった。

絶対あれ点。
あの点の上下左右どこが開いているかとか、
鬼畜眼鏡でもかけない限り、見えそうにない。

出た。

『鬼畜眼鏡』。

何度も繰り返し、恐縮であるが、念のために説明すると、
どんくさい主人公が、魔法の眼鏡で有能な鬼畜に変身して、男も出世も思いのままにするという物語の、１８禁ＢＬ版『マスク』。

この『鬼畜眼鏡』のね、
タイピングソフトがあるというので、
どんなものだか、こわごわＨＰをのぞいてみた。

その名も、

鬼畜養成タイピング『鬼畜打』。

鬼畜妖精の導きにより、眼鏡克哉が鬼畜な言葉を打ち込みターゲットを調教していくタイピングゲーム。

・拘束具
・粘液
・痴漢電車
・張りつめた欲望
・ひくつく先端
・強く扱く
・感じているんだろ
・お前の快感に素直になれ
・縛って欲しいんだろ
・跪いて俺に奉仕しろ

といった言葉を打ちこんでいくことにより、話が進んでいくらしい。

なんというか

もう

一切の反論を許さない、確固とした信念。

男らしい。

誰が考えたんだ。

ただ、

そんな言葉が速く正確に打ちこめたところで、
実用的なスキルアップが図れるのか否か、

それを知るのは、神とこのゲームを遊んだ本人のみである。

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