ハートの国の呂奉先

PC版、PS２版のときから、『ハートの国のアリス』の評価が分かれる要因の一つに、ヒロインのアリスの性格があると思う。

暗く理屈っぽく辛辣で、冒頭から冗漫なモノローグを延々と見せられるに及んで、少なからぬプレイヤーがうんざりする模様だ。

うん、確かに。

なんと独り言の多い小娘であろうか。

しかし、つっこみどころの多すぎる登場人物の中にあって、アリスのつっこみはしばしば的確であり、結構楽しい。

ちなみに、個人的に一番気に入っているモノローグは、

助けろ

である。

これぞ、シャウト・オブ・ソウル。

実際、アリスの置かれている１８禁的危機的状況は、シャレにならないものなのだが、不覚にも笑える。

というか、

要するに、アリスの口の悪さに、多くの方が、感情移入できないどころか、若干引いてしまっているワケだが、

私自身は、どちらかというと、その１８禁的危機的状況にのめり込めるアリスの貞操観念にこそ、若干引いている。

ヒロインの名前は、デフォルトの「アリス・リデル」でプレイしているのだが、別の名前をつけたくなってきた。

姓はリデル、名はアリス、

字は奉先。

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