忍者ブログ
好きなゲームは①アクション②パズル③恋愛シミュレーション。このブログでは③が大事。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


間をあけると続きを書くのが嫌になるので、書くことにしよう、
そうしよう。

諸星と佐和子の愛の行方について、第1話はこちら

では、続きをどうぞ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

他ならぬ私が佐和子の夫を踏んでしまった、その一陣のショックが
通り過ぎた後、さらに私の脳裏には、次の問題が生じていた。すなわち、

この場合、どうするのがベストなのだろう。
カミングアウトするべきか否か、
するとして、どのような形でするべきなのか。

土下座して詫び、腹を切るのがよいのか。
この場合、彼女が止めてくれないと、引くに引けなくて困ってしまうのだが
――私は、M78星雲で、史上初、自分で自分の腹を切って死ぬ人間に
なるだろう。

あるいは、

「実はそのウルトラセブン、自分なんっすよー。いやーまいったなー
そっかーあのとき足元にご主人がー。気づかなかったなーハッハッハ
いや何だかねー言われてみれば確かに、土踏まずがむずがゆいなー
とは思ったんですがねー」

と、軽くギャグっぽくさらりと打ち明け、どさくさに紛れて既成事実に
してしまうのがよいのか。

私の逡巡をどう解釈したのか、彼女は珍しく感情的に言い募った。

「私には理解できません。あの巨体で暴れまわったら、わたくしたちの
方にも被害が及ぶこと、分かりきっているでしょう?
本当に正義の味方なら、宇宙空間にワープするとか!
結界を張るとか!してくれてもいいのに・・・諸星さん!
そうは思いません?」

「い・・・いや・・・それは・・・セブンにはセブンの、何というか、事情が・・・

私が言葉に詰まったそのとき、不意に轟音とともに激しく地面が揺れ、
佐和子はバランスを失って倒れかけた。
私は慌てて彼女を支えながら、窓の外を見やり、呆然とした。あれは・・・

「宇宙怪獣!!」

そこには、性懲りもなく地球に降り立って、街を破壊する怪獣の姿が。

何てことだ、この取り込み中に、タイミングの悪い!

それはともかく、

「佐和子さん、ここは危ない、早く、こちらへ!」

自失して立ち尽くす彼女を強引に外へ連れ出し、私は走り出した。
しかし、凶悪な宇宙怪獣の前で、ただの人間としての力で、安全を
確保することなど、できるはずもない。

彼女を救うにはただひとつ、変身して戦わなければ・・・!

しかしそれは、とりもなおさず、彼女に正体をさらすということであり、
彼女との関係を永遠に終わりにしてしまうかもしれない、リスキーな
行為でもある。

どうする、俺。
どうする、アイフルー!

【最終話に続く】

・・・すみません・・・

人気blogランキングへ

拍手

PR

Comment
Name
Title
Mail
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
[320] [319] [318] [317] [316] [315] [314] [313] [312] [311] [310
«  Back :   HOME   : Next  »
プロフィール
HN:
亀吉姐さん
性別:
女性
自己紹介:
好きな騎手は安藤勝己。
好きな棋士は谷川浩司。

↓ランキング参加中
人気blogランキング
カウンター
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ブログ内検索
最新CM
(11/04)
(08/11)
(10/18)
(08/19)
(01/12)
最新TB
メールフォーム
アクセス解析
フリーエリア
忍者ブログ [PR]