私の白馬の王子様

もういい年なので

私にもいつか白馬の王子様が・・・！！

とか、夢の中でさえ思えないのだが、

白馬のおじさまだって、もしも現れたらラッキーとか思うのだが、

たまには夢見たっていいだろう。

それでは。
・・・・・・・・・もやもやもや・・・・・（妄想中）・・・・・・

玉の輿に乗ったものの、病気がちの彼が間もなく倒れ、
病院での闘病生活に入る。

片時もそばを離れず、献身的に看病する、健気な私。

しかし、その甲斐もなく、病状は悪化の一途を辿り、
ついに彼は死の床につく。
今際のきわに、彼はしっかりと私の手を取り、

「おまえのおかげで、最後の時をこの上なく幸せに過ごすことができた。
たった３ヶ月ではあったが、おまえとの結婚生活は、何物にも代えがたく
貴重であった。
たかだか数十億の資産 では、その見返りにも
足りないが・・・」

そして、かたわらの弁護士に向かって

「山田君。私の全財産は必ず亀吉に渡るように、手配を頼んだよ。
これからの人生、亀吉が幸福に過ごせるよう、見守ってやって
くれたまえ・・・（ガクッ）」

と、告げると、力尽きて息絶える彼。

「あなたぁーーー！」

鶴田田吾作、享年１２１歳。

彼は、白馬の王子様どころか、白馬のおじさまですらなく、
白内障のお爺様 だったのである。

すんません、不謹慎で。

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