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あれは人事異動の季節だったろうか。
机を動かすついでに、事務所の掃除をしていて、
「亀吉さん、掃いて~~」
と、課長に言われたとき、言われるがままに余程吐こうかと思ったのは。
箒を片手に、オェッとしながら、ふと、大昔のことを思い出した。
あれは、私が高校生だった頃…(白亜紀に入ったのは、その数年後だ)
同級生のP太郎君は、英語の授業で先生にあてられたが、
当然のように予習をしていなかった。
必死で辞書を引き、分からない単語を調べるP太郎君。
そんな彼に、先生は、親切にも助け舟を出した。
「P太郎~~、今、何引いてるんや?」
「辞書です」
彼は、折角出された助け舟に乗り損ねた…。
…たかが事務所の大掃除で、そんなことを思い出すとは思わなかった。
姐さん、おセンチ。
人気blogランキングへ昨日まで3日にわたって、そうと知らずに出会ってしまった
恐いものについて述べてきた。
だが、恐いものに限らず、実際に見たり体験したりすると、
予想と違った別のものだった、ということは、よくあることである。
アン・ライスという作家がいる。
主にゴシック・ホラーを書く、アメリカの作家である。
代表作は、映画化された『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』などの
ヴァンパイア・クロニクルズ。
これはこれで、少しエロくて(BL入っている)グロいのだが、
今日書きたいのは、『眠り姫』三部作についてである。
グリム童話の眠り姫が下敷きになっており、
『官能の旅立ち』 『歓喜する魂』 『至上の愛へ』
という副題からも見当がつく通り、エロが入っている。BLもグロも入っている。
グリム童話が実は残酷である、とか、エロティックである、などといった
解釈自体は、手垢がついているので、私は甘く見ていた。
が、予想をはるかに超えていた。
眠り姫が王子の愛によって100年の眠りから覚める場面より、
物語は始まる。
王子の愛、って、ぶっちゃけセックスなのだが、まだ驚かない。
初対面の寝てる人と!? という突っ込みどころはあるのだが、
驚かない。
時代は中世、人は食って生きるのに精一杯で、
人権もへったくれもなかった頃なのだ。
↑ すごく乱暴なまとめ方。
ちなみに現代日本であれば、刑法178条第2項、準強姦罪に当たる。
王子は、姫を自分の城に連れ帰るのであるが、花嫁としてではなく、
性の奴隷としてである。
姫は、全裸でつながれ、市中引き回しの上、城に入る。
ここで、ちょっと驚く。
城は、めくるめく官能の世界であり、
各国から若くて美貌の王子や王女が取り揃えられて、
性奴として調教されている。
眠り姫もその仲間に入って、すさまじいSMの調教を受ける。
素人では考えの及ばない趣向の性の饗宴に供される。
この辺りの描写がすごく具体的で、驚くどころか、ちょっとビビる。
だが、この眠り姫、かなりヤンチャである。
苛酷な運命にもめげないどころか、どんどんSMの世界に
ハマってしまって、物語が進むほど、よりディープで苛酷な運命に
自ら飛び込んでいってしまう。
おいー! 戻ってこーーーい!!
全編、痛そうで苦しそうな描写ばかりである。
眠り姫の×××に、×××を××××で、×を××、その後
××させるとか、
王子の×××に、×××の形の×××を××××で、
×××××させて×として使役するとか、
あーもう、痛い痛い、アイタタタタ
ちなみに、上の伏字を想像力で埋めようとしても、無駄である。
余程のエロ妄想自慢でも、ちょっと思いつかない絵面だと思う。
そんな痛い冒険を繰り返した姫も、最後には自国に凱旋するのだが、
ある意味、二度と戻っては来なかった。
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毎日、殺人的な暑さが続いている。
遅番の日など、車のハンドルが熱くて持てない。
出勤してすぐのエレベーターで、クッスン課長と乗り合わせた。
巨大なクッスン課長の手の中で、小さなうちわはいっそう小さく見えた。
「あっちぃの~~」
「そら、そんなうちわではダメでしょう。
課長の顔の方がデカいやないですkバコーン(← うちわで一撃を食らった音)」
今日も私は、正直に生きている。
恐がりの私だが、活字は大抵平気である。
恐らく、視覚に訴えかけられるのが、苦手なのだと思う。
その証拠に、活字でも、マンガはダメである。
私の中では、楳図かずおは、架空の人物ということになっている。
ちなみに、水木しげるは、CGである。
閑話休題。
それでも、稀に、活字の力のみで私を震え上がらせる、
恐ろしい小説が存在する。
H.P. ラヴクラフトのクトゥルフ神話がそれである。
私は、読むと動悸がするので、間に冷却期間を挟みながら
何ヶ月もかけて読んだ。
(何故そこまでして読むのかと聞かれても、答えられない)
創元推理文庫。
興味のある方は、どうぞこれで夏を涼んでいただきたい。
※ クトゥルフ神話という本があるわけではないので、注意。
日本人の作家なら、安部公房。
ノーベル文学賞を取るべきであった。
恐いもの恐怖症の私、『バイオハザード』を巧みに避けてきたのだが、
とんだ伏兵だった、
2. ガレリアンズ
主人公の少年が、超能力を駆使して戦って、愛する少女を
救い出し、かつ敵の野望を打ち砕く、アクションゲームである。
主人公の武器は、終始一貫、超能力ただ一つであるが、
あいにく、超能力発動は溜め時間を必要とする。つまり、
運悪く出会い頭に複数の敵とぶつかり、囲まれようものなら、
リンチ死を免れない
ということである。殴られている間は、溜め動作が取れないから。
周りを取り囲まれた主人公が、なす術もなく、死ぬまで
殴られているのを、テレビの前で呆然と眺めているのは
つらいものがあった。
しかも、殺られるときの描写が(殺るときも)、生々しかったし。
なので、私は、敵に出会わないか、常にオドオドし、
新しい扉を開けるたびに、ビクビクしていた。
こんな、自分のことで精一杯な主人公に対し、
ヒロインは、テレパシーで「助けて…」と念を送ってくるのだが、
正直、それどころではない。
私(主人公)に精神感応能力があるものなら、
自分のことは自分で。
と、念を送り返したい気持ちでいっぱいだった。
3. デビルメイクライ
半人半魔の超クールなヒーローが、悪魔をぶった切りまくる、
言わずと知れた傑作スタイリッシュアクションゲーム。
情けない話だが、私が耐えられるギリギリの恐さだった。
新しい場所に来るたびに、敵がいないか、
ビクビクオドオド辺りを見回す、スタイリッシュヒーロー・ダンテ。
超~カッコ悪リィ~~~(笑)
でも、これ名作。
明日は、小説ネタで。
人気blogランキングへ繰り返し言うが、恐いものが苦手だ。
長じて後は、なるべく恐いものを避ける方向で生きているのだが、
たまに、期せずして、恐ろしいものに頭から突っ込んでしまうことがある。
1. ジュラシック・パーク
大人のくせに、恐竜図鑑を買ってニヤニヤしてしまう
恐竜フリークだった私が、恐竜が出てくるという理由だけで
喜び勇んで見に行ってしまった映画である。
映画館で、それが恐竜版ジョーズであることを知った私は、
ずっと固まっていた。
むしろ、ジョーズはそれほど恐くない。
何ぼ凶暴でも、相手はたかが魚類である。
岸のうんと離れた所から、
「おまえの母ちゃんデーベーソー」
と、ケツをまくって言ってやることだってできる。(← 大人?)
しかし、哺乳類並みの知能を持つ、
身長180cmのヴェロキラプトルと、一つ屋根の下
ボーイ・ミーツ・ガールする恐ろしさは、リアルに想像できすぎた。
雨宿りで芽生えるのは恋だけではないと知り、
それから私は、ちょっとだけ恐竜が好きでなくなった(笑)。
明日は、知らずに突っ込んで、恐い思いをしたゲームについて
語ろうと思う。