好きなゲームは①アクション②パズル③恋愛シミュレーション。このブログでは③が大事。
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先日からリピートリピート言っているが、好むと好まざるにかかわらず、何事につけ熟達には反復が必要であることは間違いない。
私だって
どれだけ『金色のコルダ2』が上手いか。
具体的にどう上手いかは説明するまい。
そして驚くことには、これほど反復しても未だに稀に見たことのないセリフに出会う。
他の乙女ゲーにはない、コーエーのネオロマンスならではの楽しみであろう。
そして、プレイするたび、新たな妄想がふくらむ。
恐るべしコーエー。
伊達に悪辣な商売をしていない。
そこで、今回の妄想だが、この子。
志水桂一。
『金色のコルダ』の登場人物で、担当楽器はチェロ。
ヒロインの1学年後輩に当たるわけだが、
タイトルは、『優しさのお返し』。
登場人物・・・日野(ヒロイン。ヴァイオリン担当)・火原(トランペット担当の3年生)
志水は、日野と火原に、どんなお返しをしようかと思案していた。先日知恵熱を発症したとき、介抱してくれたことを、とても感謝しているからだ。彼らがいなければ、自分はいつ行き倒れになってもおかしくない生活態度だ、という自覚はあったのである。
「日野先輩、火原先輩」
「あっ志水くん。体の調子はもういいの?」
知恵とも熱とも何の関係もなさそうな健康優良児の火原が、屈託なく志水の体調を気遣って声を掛けた。
「はい。先輩たちにはとてもお世話になって、それで、僕、何かお礼をしなきゃ、って」
「そんなの、いいのに」
「で、僕、考えたんですけど」
さすが、常に音楽のことで頭がいっぱい、未だかつて他人の話など聞いたことがない志水である。火原の言葉など右から左に受け流して、自分の言いたいことだけを言った。
「先輩。可愛いものは好きですか?」
「うん、もちろん好きだよー」
火原は火原で、頭の容量が小さくて、3秒以上深く物事を考えることができない。自分の言葉が右から左に受け流されたことなど、志水が喋り終えるまでに忘れ去って、無邪気に答えた。
というか、「可愛いものが好きですか」と聞かれて、「嫌いだ」とわざわざ答える人間がいるだろうか。
などということにも、当然、疑問を抱くことなく、あまつさえ火原は、日野を振り返って、「ねー」と同意を求めたりもした。
「よかった」
と、志水は、(いろいろなことに)ほっとして、こう続けた。
「じゃあ、お礼に、今日一日、僕が先輩たちの弟になってあげます。思う存分、かわいがってもらって結構なので」
どうぞ、と、頭を突き出した志水を前にして、
メンバー中唯一の常識人たる日野はもちろんのこと、
さすがの火原も、どうしていいか分からないのであった。
【完】
・・・『優しさのお返し』という、志水のイベントがあるのだが、「可愛いものは好きですか?」云々のセリフが出てきたときに、こういった妄想をしてしまうわけだ。
実際に志水が何をお返ししたかは、ゲームの中で。
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どれだけ『金色のコルダ2』が上手いか。
具体的にどう上手いかは説明するまい。
そして驚くことには、これほど反復しても未だに稀に見たことのないセリフに出会う。
他の乙女ゲーにはない、コーエーのネオロマンスならではの楽しみであろう。
そして、プレイするたび、新たな妄想がふくらむ。
恐るべしコーエー。
伊達に悪辣な商売をしていない。
そこで、今回の妄想だが、この子。
志水桂一。
『金色のコルダ』の登場人物で、担当楽器はチェロ。
ヒロインの1学年後輩に当たるわけだが、
タイトルは、『優しさのお返し』。
登場人物・・・日野(ヒロイン。ヴァイオリン担当)・火原(トランペット担当の3年生)
志水は、日野と火原に、どんなお返しをしようかと思案していた。先日知恵熱を発症したとき、介抱してくれたことを、とても感謝しているからだ。彼らがいなければ、自分はいつ行き倒れになってもおかしくない生活態度だ、という自覚はあったのである。
「日野先輩、火原先輩」
「あっ志水くん。体の調子はもういいの?」
知恵とも熱とも何の関係もなさそうな健康優良児の火原が、屈託なく志水の体調を気遣って声を掛けた。
「はい。先輩たちにはとてもお世話になって、それで、僕、何かお礼をしなきゃ、って」
「そんなの、いいのに」
「で、僕、考えたんですけど」
さすが、常に音楽のことで頭がいっぱい、未だかつて他人の話など聞いたことがない志水である。火原の言葉など右から左に受け流して、自分の言いたいことだけを言った。
「先輩。可愛いものは好きですか?」
「うん、もちろん好きだよー」
火原は火原で、頭の容量が小さくて、3秒以上深く物事を考えることができない。自分の言葉が右から左に受け流されたことなど、志水が喋り終えるまでに忘れ去って、無邪気に答えた。
というか、「可愛いものが好きですか」と聞かれて、「嫌いだ」とわざわざ答える人間がいるだろうか。
などということにも、当然、疑問を抱くことなく、あまつさえ火原は、日野を振り返って、「ねー」と同意を求めたりもした。
「よかった」
と、志水は、(いろいろなことに)ほっとして、こう続けた。
「じゃあ、お礼に、今日一日、僕が先輩たちの弟になってあげます。思う存分、かわいがってもらって結構なので」
どうぞ、と、頭を突き出した志水を前にして、
メンバー中唯一の常識人たる日野はもちろんのこと、
さすがの火原も、どうしていいか分からないのであった。
【完】
・・・『優しさのお返し』という、志水のイベントがあるのだが、「可愛いものは好きですか?」云々のセリフが出てきたときに、こういった妄想をしてしまうわけだ。
実際に志水が何をお返ししたかは、ゲームの中で。
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