ケンジのＷ杯

ケンジは、

「仏像って色っぽいよなー！」
「俺もそう思うー！」

などというヘンな所で共感できる仲魔だった。

今日は、そのケンジの、若き日の恐怖の原体験について語ろう。

ケンジがピッカピカの新入社員で、向学心に燃えていた頃の話だ。

英会話学校に通い始めた彼は、実地で試してみたくてたまらない、
そこで、外国人の溜まり場となっているパブに出入りするようになった。

積極的に英語で話しかけ、ひとしきり生の会話を堪能した彼は、
そのうち自然現象として便意をもよおした。

小綺麗なトイレの個室の前で順番待ちをしていると、
中から出てきたのは、屈強な黒人男性。

が。

この男、明らかに怪しい。
常軌を逸して息が荒い。
ハァハァ言っている。

不審に思いながらも、ケンジは、男と入れ替わりに個室に入った。

つもりだった。

ところが！

な、な、なんと、

ケンジに続いて、男も一緒に個室に入ってきた！！

何じゃそりゃあ～～！！！

動転したケンジに、男はとどめの一発として英語で言い放った。

「後ろを向け」

と。

ケンジ、一世一代の大ピンチである。
今こそ、得意の英会話で敢然と立ち向かわなければ。

ケンジは、持てる英語のポテンシャルを全て使い切って叫んだ。













「ノ、ノーー！ノオーウゥーー！！！（泣）」

命からがら逃げ出したケンジが、そのパブに姿を現すことは
二度となかった。

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ウラシマン

世の中には、実にさまざまな名字がある。

雲丹亀（ウニガメ）

という男が、いる。

本名である。

そのウニガメと、最近連絡が取れないそうだ。

思うに、産卵の時期なのだろう。

海中には携帯の電波が届かないのに違いない。

今頃、涙流しながら、卵を産み落としている

と、思う。

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メガネっ娘

普段コンタクトの人間がメガネをかけてくると、
大抵何らかのリアクションがある。

「あれー？今日はメガネなんですか？」
「そうなんですよー。ちょっと目の調子が悪くて」
「最近メガネ流行ってますよね。オシャレですよー。
おぎやはぎとかねー」

おぎやはぎ。

嫌いではない。

嫌いではないが、おぎとやはぎの区別つかねー地味にもホドがある。
透明な存在。

つーか、ケナされたのかな？
おめー地味だよ透明だよ
つって。

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女北島

仕事上の書類を作っていたら、書き損じてしまったので
用紙を替えて書き直した。

書き損じの紙は、個人情報が書かれているので、
迷わずシュレッダーへ。

さて、できあがった書類を提出しよっと！

…
……
……………

正　し　い　書　類　の　方　を　
シ　ュ　レ　ッ　ダ　ー　に　か　け　て　し　ま　っ　た。

……オー、マイ

ガッ！！

必要な書類をシュレッダーにかけてしまうというのは、
私には起こりがちなミスである。
（←　！！そうなの！？）

もちろん、私がボンヤリしている、というのが何よりの理由だとは思うが、
それ以外にもう一つ、

私が、シュレッダー好き。

と、いうのも確実にあると思う。

あの、ジャリジャリジャリ～　という小気味良い音、

次々とラーメン化していく書類たちの潔さ、すべてが

チョ～気持ちいい～～！！（古）

と、思うのだが、いかがなものか。

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世界オカマ発見！

母に、私のブログが見つかった。
楽しみにしている『うちの３姉妹』を見ていて、
最小化されていた『亀吉姐さんの徒然日記』を発見した。

『うちの３姉妹』しか興味のない母は、大して見もせず
「『亀吉姐さんの徒然日記』やってー。オカマのブログやなー」
と、言っていた。

……。

オカマじゃねーよ。

おめーの娘だよ。

とは、言えなかった。

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