ご利用は計画的に

今頃、「ファイナル・ファンタジーⅩ」をやっている。
しかも、何度やってもブリッツボールの試合に勝てないので、
ふてくされて放置している。

FFといえば…

忘れもしないあれは「FF5」のとき。
主人公の少年に、私は迷った挙句、自分の名前をつけた。
「かめこ」（仮名）と。

プレイし始めて少したった頃（数分～十数分）、
ボーイ・ミーツ・ガールした少年は、

 「おれのなまえは、かめこ（仮）だ！」

と、思いっきり男らしく自己紹介した。
その瞬間、リセットボタンを押した。

今となっては、懐かしくも苦い思い出である。

そして、あれは、「FF4」のときだろうか。

希代の方向音痴である私は、あるダンジョンの中で、
数時間さまよい歩いていた。

ようやく道を見つけ、ボスの手前まで来たところで、
ぴろりろ～ん
キャラがまた、いたずらにレベルアップした。

あっ新しい魔法を覚えたぞ！

「テレポ」だって。どんな魔法なのかな？
あっ今使えるや。えいし！

……。

テレポを使った私は、ボスの手前で、ダンジョンの外にテレポートした。

セーブなど、していなかった。

苦いばかりの思い出である。

ともあれ、私は、

「ご利用は計画的に」
「セーブはこまめに」

という鉄則を、胸に深く刻みつけたのだった。

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