ケンジのＷ杯

ケンジは、

「仏像って色っぽいよなー！」
「俺もそう思うー！」

などというヘンな所で共感できる仲魔だった。

今日は、そのケンジの、若き日の恐怖の原体験について語ろう。

ケンジがピッカピカの新入社員で、向学心に燃えていた頃の話だ。

英会話学校に通い始めた彼は、実地で試してみたくてたまらない、
そこで、外国人の溜まり場となっているパブに出入りするようになった。

積極的に英語で話しかけ、ひとしきり生の会話を堪能した彼は、
そのうち自然現象として便意をもよおした。

小綺麗なトイレの個室の前で順番待ちをしていると、
中から出てきたのは、屈強な黒人男性。

が。

この男、明らかに怪しい。
常軌を逸して息が荒い。
ハァハァ言っている。

不審に思いながらも、ケンジは、男と入れ替わりに個室に入った。

つもりだった。

ところが！

な、な、なんと、

ケンジに続いて、男も一緒に個室に入ってきた！！

何じゃそりゃあ～～！！！

動転したケンジに、男はとどめの一発として英語で言い放った。

「後ろを向け」

と。

ケンジ、一世一代の大ピンチである。
今こそ、得意の英会話で敢然と立ち向かわなければ。

ケンジは、持てる英語のポテンシャルを全て使い切って叫んだ。













「ノ、ノーー！ノオーウゥーー！！！（泣）」

命からがら逃げ出したケンジが、そのパブに姿を現すことは
二度となかった。

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ウラシマン

世の中には、実にさまざまな名字がある。

雲丹亀（ウニガメ）

という男が、いる。

本名である。

そのウニガメと、最近連絡が取れないそうだ。

思うに、産卵の時期なのだろう。

海中には携帯の電波が届かないのに違いない。

今頃、涙流しながら、卵を産み落としている

と、思う。

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敵将、討ち取ったり

山田太郎（別名・神城綾人） の首級を上げました！


あれから山田のことが気になってならなかったので、
チョコチョコチョコチョコ『ラブレボ』をプレイし続けた結果、
今しがた山田のハッピーな恋愛エンディングを見ることができた。

山田の告白を聞いた感想は、「な…長い」。

黙って聞いていれば、５分ぐらい喋り続けた、
聞いている方がヒヤヒヤした。

途中で貧血とか酸欠とか起こして、倒れやしないかと。

だが、山田、無事完走。
えらかった！頑張った！！

しかし…

て…手こずらせやがって…。

「おめー、いいパンチ持ってるじゃねえか」
「おまえもな」
「俺をここまで苦しめた男は、おまえが初めてだ」
「そいつは俺のセリフだ。まさかこの俺をダウンさせる男が、
この世界にいたとはな。だが、次はこうはいかないぜ」
「ハッハ！楽しみにしてるぜ！
返り討ちにあわないよう、せいぜい気をつけるんだな」
「…また、戦えるんだろ？」
「…ああ」
「それまで、死ぬなよ」
「おまえこそ」

などという会話を、脳内で山田と交わした後、
私はプレステ２の電源を切って、このブログを書いている。

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君の名は

黙って着々と『乙女的恋革命 ラブレボ！！』攻略中である。

しかし…これは…

む…難しいじゃねぇか…。

先日触れた某先輩であるが、未だに攻略中、手こずらされている。
ここ１週間の進歩といえば、

先輩の名前をやっと覚えた。

というぐらいだ。

先輩の名は…

か…か…　かみしろあやと。

あーやっと言えた。

先輩の名前がなかなか覚えられなかったのは、
このゲームの登場人物が皆似ていて区別がつきにくい
と、いうことの他に、名前が凝りすぎている、というのがある。

神城綾人、って、そもそも何と読むのかすら、ちょっと分からない。
こういうのは、苦手だ。
もう山田太郎でいいよ、本当に。

で、この山田だが（！）、

学園人気No.5のはかなげボーイ

というキャッチフレーズ。

ゲーム中でも、よく倒れている。

「心配しないで、ただの貧血だから」
とか言うのだが、

ちょっと待て、山田。
貧血を甘く見るな。

宗方コーチだって、貧血で死んだんだぞ！！

はかなげボーイというよりは、はかないボーイだ

と、思った。

そういうわけで、まだまだ山田攻略は続く。

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メガネっ娘

普段コンタクトの人間がメガネをかけてくると、
大抵何らかのリアクションがある。

「あれー？今日はメガネなんですか？」
「そうなんですよー。ちょっと目の調子が悪くて」
「最近メガネ流行ってますよね。オシャレですよー。
おぎやはぎとかねー」

おぎやはぎ。

嫌いではない。

嫌いではないが、おぎとやはぎの区別つかねー地味にもホドがある。
透明な存在。

つーか、ケナされたのかな？
おめー地味だよ透明だよ
つって。

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