友達以上恋人未満☆

『乙女的恋革命☆ラブレボ！！』は、
体重１００ｋｇの超肥満少女が、ダイエットして美しくなりながら、
身の回りの美少年達と恋愛する、というシミュレーション･ゲームである。

しかし、いざダイエットせよ、と言われても、
初めは、雲を掴むような話だと思ったものだ。

肥満かそうでないかは、身長にもよるわけで、
極端な話、体重１００ｋｇのこのヒロインも、
それだけで直ちに肥満とは決めつけられないはずだ。

…身長が２ｍ３０ｃｍかもしれないしな（笑）。

この場合、いったい何ｋｇまで落とせばよいのか。

あいにく、説明書を読んでも、その点については触れられていない。

これは、高校２年４月から翌年３月までの１年間の物語であるが、
ゲームに慣れてくると、年内に４０ｋｇ台まで落とすことが可能である。
（そんなバカな！）

と、いうことは……

際限なくダイエットを繰り返し、

「お、おまえ、もうその辺でやめとけよ」
と、周りの男子がヒクほどやせ細り、
餓死する

といったことも可能なのだろうか。

試してみた。
（何でそんな陰惨なこと考えるの）

結論としては、体重の下限は４５ｋｇであり、
それ以上は、何をしてもやせないシステムであった。

では、逆に、「やせるぞ！」という最初の意気込みをよそに、
それからももりもり食べ続け、
朝青龍より大きくなって、高砂部屋に入門する

などといったことは可能なのだろうか。

試してみた。

ゲームが始まるや否や、お菓子をアホほど貪り食ってみたが、
体重は１００ｋｇよりは１ｍｇたりとも増えなかった。

と、いうわけで、このゲームは、

餓死以上関取未満

のゲームであることが判明した。

…餓死以上、とすると、餓死を含んでしまうが、
あまり気にしない方向で頼んます。

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この、私のダダ漏れの・・・

前にも述べたが、ホルモンタンクホルダーたるこの私、
ダダ漏れの色気にあふれている。

が、それ以上にダダ漏れなのは、本音　である。

ちょっとでも上唇と下唇の間が開いていようものなら、
そこからポタポタと、思ったことが口から漏れてしまう。

お疲れタイムの私に、ペットボトルのお茶をくれた、黒豆課長

そんな課長に、私はお礼の後、言ってしまった。

「ところでこれ、サラですよね？」

と。

「もう、返して下さい」
と、言われた。

そりゃそうだ。

もう、この、イケナイ口。


しかし、この本音というのも、年齢を重ねることによって変わっていく。

仲良しのナズナちゃんが、８歳のとき、

「私がまだ、子供の頃～」

と、４歳のときのことを語ろうとしたら、大人に爆笑されたそうだ、
しかも、爆笑されたことに、すごく憤慨したそうだ。

しかし、今や、私たちの方が、爆笑した大人の気持ちが
分かる年頃になってしまった。

うちの横の道路を通って通学する小学生の話し声が聞こえてくる。

「最近のお笑いは、みんなかっこええの～」

私に本音を言わせれば、おめーら、そもそも、

生まれてきたんが、最近やんけ！！

というわけである。

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僕らはみんな生きている

お中元商戦真っ盛り。

誰でもお中元は贈る。
８９３も。カタギも。マタギも。

うら若い乙女が来たので、珍しいとは思った。

仮に本名を木村幸子としよう。

木村幸子（仮）ちゃんのお中元の配送の注文を承った後、
彼女が言い出した。

「でも、本名（仮）だと、分かってもらえないかもしれない。
源氏名も入れてもらえますか？　まなみ　って」

源氏名…どこに？

ない知恵を絞って、結局、肩書き欄に まなみ と、入れた。

肩書き欄といったら、「代表取締役」とか書くところだ。

代表取締役　木村幸子（仮）　ならぬ、

まなみ　木村幸子（仮）

…木村幸子（仮）ちゃんも満足してくれたから、よしとしよう。

…………。

誰もが、お中元は贈る。

８９３も。カタギも。マタギも。まなみも。

みんな頑張っている。

何だか、ほのぼのとした。

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気合を入れるタイミング

『ラブレボ』攻略 （＾▽＾）回目。

０．１ｔの体で軽やかにステップを踏みながら、
毎日曜日、男達をデートに誘っている。

男達のデートを受ける場合の返答は
それぞれ１パターンしかないのに対して、

断る場合の返答は、
男一人につき４パターンぐらいある。

私とデートしたくない気持ちが、デートしたい気持ちの４倍である

という心のあらわれだと思っている。

私は何となく、『星の王女』を思い出した。

『星の王女』のヒロインは、いつも同じ服を着ていたが、
ベッドシーンで服を脱ぐと、つけている下着はいつも違う色だった。

あの場合、

ベッドシーンのときのやる気は、
普段の生活におけるやる気の４倍である

という心のあらわれだったのだろう。

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試合に勝って勝負に負けた日

私が「冬、終わったなあ」と感じるのは、アレと邂逅した時である。

アレ。

私の敬愛する、あの方



に酷似した、

アレ。



今や、邂逅などという控えめな表現では説明しきれない、
死闘が繰り広げられている。

ある真夜中のことである。

風呂上がりの私は、いつものように台所にお菓子を漁りに来て、
アレに出会った。

私はアレが嫌いであるが、
アレぐらいで絹を引き裂く悲鳴を上げる乙女であったためしは、
一瞬たりともない。

殺虫剤を片手に、敢然と立ち向かった。

私の強力な一撃で、慌てふためくアレ。

ヌハハハハ！

ちょっと脂ぎってるからって、私に立ち向かおうなんざ
百億万年早いんだよ！！
（↑　どっちが悪者だか分からない）

私の嘲笑を背に、大恐慌に陥って逃げ惑うアレ。

壁にぶち当たって、慌てて方向転換するアレ。

ぶざまにも、あさっての方角を向いたアレは、一瞬で走り抜けた。

私の足の上を。


ッギャオーーーース！！！

不埒なアレを、ハエタタキで百叩きの刑に処した私が、
その後、２度目の風呂に入ったことは言うまでもない。


…しかし、アレの画像を入れただけで、パソコン自体が
汚れてしまったような気がしてならない。

恐るべし、アレ。

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